Amazon.com AWS(EC2)にWindowsServerのWordPressを構築する


本年(2013)1月にAmazon.comEC2サイトでWordPressを構築しブログを開設しましたが、パッケージ化されたWordPress(AMI “網元”)を使わせていただきました。 WordPress自体は大変いいのですが、サーバOSがCentOS(Linux)のため、サーバの中が見えない(実は私がLinuxのコマンドレベルの操作をよく知らないため)ので、今回サーバをWindowsServer にして、サーバの中をPCレベルで可視化できるようにしました。 これによりPHP(WordPressが使っている言語)を自由にカスタマイズできるようになります。少し前書きが長くなりましたが、今回新しく構築したWindowServerのWordPress構築と前サイトからのデータ移行について説明したいと思います。 大きく8つのステップとなります。①WindowsServerの確保②RDP(リモート接続)③IIS、MySQL、WordPressの一式インストール④WordPressの移行⑤感想
あまり興味のない方は以下を無視して、最後の⑤の感想だけでも見てください。

1. WindowsServerの確保
私の第1回のブログ「Amazon.com S3サイトでホームページを作成する」の④まで同じで、⑤のインスタンス作成のところで、前はCentOS(t1micro)を選択しましたが、今回は☆マークのあるWindowsServer2008R2日本語(t1micro)を選択します。
これも1年間無料です。

 

Continueボタンを押していくと、次に適当なKey名をつけて、セキュリティキーを作成します。

 

次の画面でCreate a New Key Pairボタンを押すと、下の画面が出るので先に作成したKey名を入れ、Key_Pairをダウンロードします。PCのダウンロードフォルダにxx.pemというファイルが作成されます(例ではWP_Key.pem)。このxx.pemは後のRDP接続の設定時必要となります。

 

次にSecurity Groupsの設定画面がでますが、defaultを選択しそのまま最後までcontinueを押していくと、
以下の新しいWindowsServerのインスタンスが作成されます。StatusがrunningになればOKです。

 

次に先ほどSecurity Groupsにdefaultを選択しましたが、これにチェックを入れ、
InboundのCreate new ruleにRDP接続を選択して、Add Ruleを押して追加します。

 

2. RDP(リモート接続)
上のECインスタンス表示画面のActionボタンを押してConnectを選択します。

 

Console Connect画面でDownload shortcut fileをクリックしてRDP接続するためのxx.rdpファイルがダウンロードされます。

 

次にPassword作成するため、retrieve Passwordをクリックします。「ファイルを選択」をクリックして、先ほどダウンロードしたxx.pemファイルをセットするとKeyContentsがセットされます。セットされない時はpemファイルを開いて全部コピーしてこのエリアにペーストします。次にDecrypt Passwordをクリックします。

 

Console Connect画面にPasswordが表示されます。このPasswordをメモしておきます。

 

ダウンロードしたrdpファイルをクリックすると、リモートディスクトップ接続画面が表示されるので、接続をクリックすると、Administratorのログインパスワードが要求されます。メモしたパスワードを入れると、Windowsサーバのトップ画面が表示されます。 後はWindowsPCと同じ感覚で操作できます。

 

 

 

3.IIS、MySQL、Wordpressの一式インストール

Micorsfot Web Platform InstallerをWebで検索してインストールします。

マイクロソフトダウンロードセンタ
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=6164

 

WebPlatform Installerをダウンロードして、それを起動します。

 

ダウンロードするアプリケーションが表示されるので、WordPress japanese Packageを選択して実行すると、必要なパッケージ一式がインストールされます。最後にデータベース情報が設定表示されますのでメモをとっておきます。WebMatrixが起動され、自動でWordPressのAdmin画面が表示されるので、パスワードやメールアドレスを入れると、WordPressがインストールされ、WordPressのダッシュボードが表示されます。

 

4.WordPressの移行
これは思ったよりも簡単でした。さすがWordPressはよくできています。Adminから入って、移行前のWordPressブログのダッシュボードのツールからエクスポートを選び、エクスポートファイル(XML)をダウンロードします。新しいWordPressのダッシュボードのツールからのインポートを選び、WordPressを選択、先ほどエクスポートしたXMLファイルを選択して、アップロードしてインポートを実行します。処理に少し時間がかかりますが、すべてのデータ(画像を含む)を移行できました。

5.感想
今回トライして感じたことは、新しい技術情報は本からだけでななく、ネットを検索するとかなり的確な解決方法が見つかるということです。今回2つのやり方を試してみましたが、sa-sa-ki.jpさんの手順はIIS、PHP、MySQL、WordPressと個別の作業の中で、中身が少し理解できました。(こちらの手順は省略しました)
マイクロソフトのWebPlatformInstallerは中身が解らないですが、ほとんど自動でやってくれて簡単でした。sa-sa-ki.jpさんの方はシステム開発者向けで、WebPlatformInstallerはシステムをあまり知らなくてもできる方法ですね。 ネットの情報は一般的には、情報が断片的なものが多く、こんなことは解っていて当然との書き方をされているものもあり、初めての人には少し理解ができないこともあります。こういう時には直接本人に聞くとか、メールで質問するとかできるといいですね。 最後に今回参考にさせていただいた、sa-sa-ki.jpさんに感謝します。ありがとうございました。 参考になればありがたいです。

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