二酸化炭素と原子力発電


2015.8.14付けの毎日新聞に 「原発交付金:3兆円 40年間、新増設促す」という記事が載っていた。

交付金電気代に税金を上乗せし、地方の公共事業などに充てる「電源3法交付金制度」で、国から全国の原発立地自治体などへ支払われた交付金の総額は1974〜2013年度までに、初年度(74年度)の交付金は10億円だったが、右肩上がりに増加して、約3兆円に上ることが判明。11年度は原発事故を受けて健康確保事業に使途を拡大したため、突出して2000億円近くに達している。これらの大部分は原発受け入れ迷惑料だとのこと。その負担は電気代に上乗せされる税金で、1世帯当たりでは推計月113円の負担になる。
経済産業省は停止中の原発の稼働率を一律81%とみなして交付してきたが、今後は停止中原発への交付を減額する方針。現時点1基も稼働していないので当然であるが、地元の方は稼働していないから納付金をカットすることには迷惑料ということから納得はできないと思う。原子力発電政策にいかに無策で湯水のごとくお金を使っているかがよくわかる。


本広瀬隆二酸化炭素温暖化説の崩壊2014.3.9のブログ「本当に地球温暖化の原因は二酸化炭素なのか」で、地球温暖化の原因は二酸化炭素説はおかしいのではないかと疑問に思っていたところ、最近、広瀬隆著の「二酸化炭素 温暖化説の崩壊」という本を読んで、IPPC(気候変動に関する政府間パネル)がいかにまやかしであったかの思いを強くした。データはいかに自分に都合のいいように作り替えられたかをわかりやすく書かれている。
この本が興味深かったことは、地球温暖化だけでなく、エネルギー政策にも触れていることで、2013.9.16のブログ「本当に原子力発電の発電コストが一番安いのか」とが繋がったことです。
温暖化が人為的な二酸化炭素排出の増加を原因とするIPPCの宣伝は捏造で、二酸化炭素の増加と気温の上昇になんの関係もないことを信頼できるデータで証明している。
気温を変化させる要因(上昇だけではない)としては昔から、太陽活動、黒点の増減、宇宙線、地磁気、エルニーニョ、ラニャーニャ、偏西風、太平洋震動、ダイボールモード現象、水蒸気、火山の噴火、エアロゾルなど数々あげられている。IPPCは二酸化炭素排出説が地球温暖化の原因と決めつけているが、私のブログでは太陽活動、黒点の増減に賛同している。著者は温暖化の原因に水蒸気の寄与率がきわめて高いことを述べている。要は地球温暖化に向かっているのではなく、単に変化しているだけで、現在はむしろ寒冷期、小氷河期にはいっていると主張している。また著者は温暖化の議論よりも大切なのは環境破壊であり、その一番大きい事実が二酸化炭素ではなく、水蒸気によるものとしている。その最たるものが都市部のエアコンやコンクリート塗装によるヒートアイランド現象による排熱と原子力発電が海に放出する温水の排熱を挙げている。原子力発電は原子炉で生まれた熱エネルギーは高温の水蒸気になってタービンを回して、そのエネルギーの三分の一しか電気にならず、あとの三分の二は温水として海に捨てている。2010年7月現在、原子炉54基から排出される使われない三分の二の約1億キロワットの熱で海を加熱しており、この熱量は広島に投下された原爆の100個分に当たる。黒潮の海水温が二酸化炭素による地球温暖化の影響により、今世紀末には3℃上昇するとの報道(2005.7.2毎日新聞)があったが、二酸化炭素が原因にすり替えられているのではないだろうか。
また原子力発電は発電効率が高いと言っているが、熱効率33%はそう言えるのだろうか。最近コンパクトなガス発電プラントが注目されてきている。ガス・コンバインドサイクルにより、熱効率は約60%を達成しており、原子力発電がなくても十分電気の供給はできるのではないだろうか。

 

 

 

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