「海賊とよばれた男」を読んで

百田直樹さんの「海賊とよばれた男」(講談社刊)を読んで感動しました。上下二巻、総ページ数750ページと長編ですが、一気に読んでしまいました。2013年の本屋さんが選んだ本屋大賞にも選ばれた作品だそうです。百田直樹さんの「永遠のゼロ」も4年前に読みましたが、こちらも感動的でした。

「海賊とよばれた男」のモデルは出光興産の創業者、出光佐三さん(1885-1981)、明治、大正、昭和を生き抜いた日本人魂を持ったすごい人だと思いました。

私が育ったのが山口県でしたが、徳山の石油コンビナートを電車の窓から眺めた時、本の中にも書いてありましたが、別世界のような銀色の塔の美しさを今でも覚えています。赤いアポロのマークがメジャー系に対抗した民族系の石油会社出光興産だったことも懐かしく思い出されます。

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何度もどん底に落とされても、決してあきらめずに全社員が身を粉にして頑張る姿は日本人の誇りを感じました。戦争がこれほど石油と関係が深かったこともびっくりしました。出光佐三さんの人生を通して、日本の近現代史を改めて勉強させてもらって、百田直樹さんに感謝です。

自らの信念を持って正しいおこないを続けていけば、絶対に間違った方向に行くことはない」(下巻283P)というフレーズはこの本の真髄だと私は理解しました。自分の利益のためでなく、会社の利益のためではなく、国を超えた人類みんなにとって正しいことを、まったくぶれずに信念と情熱を持ってやり続けることの尊厳を感じました。

石油メジャーに真っ向から戦った日章丸事件も、日本史で少し知っていた程度が、これほど奥深くまた日章丸の新田船長の痛快な行動にハラハラしながら読みました。

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